2020/04/29 (更新日: 2020/05/10)

チェックレイズ|ポーカー戦術集

こんにちは。Youtubeでカジノちゃんねるを運営しておりますmuuuuuuと申します。今回は、ポーカーのノーリミット・ホールデムにおける戦術を紹介します。題材は「チェックレイズ」です。チェックレイズは、ポーカーにおいて重要な局面で使用する場合が多く、使い方を間違えると長期的に損失に繋がりかねません。有効かつ効率良く使えるように、意識的にプレイできるようになりましょう。是非、ご覧ください。

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チェックレイズとは

チェックレイズの定義は、あるベッティング・ラウンドで、アウト・オブ・ポジション(OOP)にいるプレイヤーがオープンされることを期待しながらチェックし、他のプレイヤーがオープンした際に、アクションとしてレイズを選択することです。ここで、OOPとは、ポジションがないような位置を指します。また、オープンとは、あるベッティング・ラウンドで初めてベットをする行為を指します。

具体例

$50/$100のライブトーナメント(BBアンティ:$100)にてヘッズアップのケースを考えます。あなたのポジションはBBで、ハンドはJ♡J♢です。相手(BTN)はコールを選択し、あなたはレイズ$200を選択します。これに対し、相手はコールを選択し、プリフロップを終えます。

フロップ($500)：7♡5♢T♠

あなたはチェックし、相手もチェックします。

ターン($500)：J♣

あなたはJのセットを完成しました。自らベットを仕掛けると相手がフォールドしてしまう可能性があるので、相手からオープンすることを期待し、チェックを選択します。

期待通りに、相手は$200をベットします。相手からもう$200のコールを期待し、あなたは$400のレイズを仕掛けます。これがチェックレイズです。

チェックレイズのメリットとデメリット

上記の例で分かるように、チェックレイズとは、相手からより多くのチップを引き出すことを目的とした戦術であることがわかります。 チェックレイズに成功すると大きなリターンが得られますが、相手にチェックバックされるとリターンが減ってしまうデメリットがあります。上表は、ターンでのあなたの選択し得るアクション毎のリターンについて、全パターンをまとめたものです。チェックレイズのリターンが最も大きいことがわかります。

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チェックレイズの利用方法

チェックレイズの定義を理解したら、次はチェックレイズをどのように利用するかを理解しましょう。ここでは、相手がチェックレイズしてきた場合と、自分がチェックレイズする場合の利用方法について述べます。

相手がチェックレイズをしてきた場合

先に述べたように、チェックレイズとは相手からより多くのチップを奪取することを主な目的としております。もし相手がチェックレイズを仕掛けてきた場合は、相手が強い役を完成していると認識するべきです。場合によっては、ナッツを持っているかもしれません。

対策例

ターンでチェックレイズをされたので、リバーはチェックを選択した。
リバーでチェックレイズされたので、フォールドした。

自分がチェックレイズを使う場合

チェックレイズの使い方は、大きく分けて2種類あります。それぞれの使い方としてのケーススタディを覚えておきましょう。

①相手から多くのチップを引き出すチェックレイズ
②チェックレイズブラフ

①の例

自分が相手よりも強い役を完成していると考えることができるが、先にオープンすると相手がフォールドしてしまう可能性が高い。相手がブラフをよくするタイプのプレイヤーのため、チェックレイズを仕掛けてみた。

②の例

特段、強い役も完成していなかったためチェックを選択したが、相手がポット金額に対し、少ない割合のチップをベットしたため、ブラフと判断し、その3倍の金額でレイズした。これによって、相手を降ろすことに成功した。

チェックレイズの参考例

最後にチェックレイズの例として、私の憧れのプレイヤーである、Tom Dwanの動画を紹介します。

プリフロップ

ポット2600に対し、TOMはハンドKQsで3000レイズをします。これに対し、SAHAMIESは13000のレイズで対抗します。TOMはコールし、ヘッズアップです。

フロップ

フロップは、T♢・J♣・A♣です。TOMは、Aハイのストレートが完成しました。ナッツです。フロップは両者、探りあいの末、チェックで終えます。

ターン

ターンは、7♣です。ここでも、両者チェックで終えます。TOMは、ストレートが完成していることを隠すかのように、潜っていますね。それと同時に♣のフラッシュを両者疑っているようにも考えられます。

リバー

リバーは、5♠です。TOMは、3回連続でチェックをします。すると、SAHAMIESは、ポット28600に対し、16000のベットをします。待ち望んでいたかのように、TOMは、ポット44600に対し、60300のレイズをします。ポットの１００％を超えたレイズです。SAHAMIESは、迷った末にコールをします。たとえ、トップヒットだったとしても、リスキーなコールだと思います。ストレート、フラッシュ、ツーペア、セットが考えられる中でのコールです。それほど、TOMのチェックが効いていたのでしょう。「弱く見せる」ことがバリューを上げることの鍵なのです。