アウツとオッズ|人生勝ち組の思考法
こんにちは。Youtubeでカジノちゃんねるを運営しておりますmuuuuuuと申します。今回は、ポーカーのノーリミット・ホールデムにおいて、必修であるアウツとオッズについて記事を作成しました。この話は、ポーカーに限ったことでなく、ポーカープレイヤーを含む多くの成功者に共通する思考法といっても過言ではないです。なぜなら、この思考法が教えることは、「いつ勝負を仕掛けるか」ということだからです。皆さんも、勝負所を知ったうえで勝負し、何倍にも資産を増やした成功話を聞いたことがあると思います。起業や新規事業の立ち上げにも共通する考え方です。ポーカーだけでなく人生においても非常に重要になってきますので、カジノちゃんねるのサイトでもピックアップいたしました。是非、ご覧ください。
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目次
1. アウツとは
2. アウツの数え方
3. アウツを使った勝率の計算法
4. オッズとは
5. オッズの期待値の計算方法
6. オッズ理論の心得
アウツとは
アウツとは、適切なカードがディールされれば、強力なハンドに発展する可能性を持ったハンドに対し、完成させるカードのことをアウツと呼びます。ポーカーにおいて、アウツを理解することは常に確率的に正しい判断ができるようになり、決断が非常に楽になることにつながります。
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アウツの数え方
定義だけではわからないと思いますので、具体例を示しながら、実際にアウツを数えてみましょう。
ガットショット・ストレートドローのアウツ
例えば、プレイヤーのハンドが3♡4♣であり、フロップが7♡5♢J♣だったとします。6が落ちればあなたはストレートを完成します。このように、5枚のうち真ん中のカードをドローすればストレートが完成する状態を、銃で腹を撃つ行為に例えられ、ガットショット・ストレートドローと呼ばれております。そして、ストレートを完成するための4枚の6をアウツと呼びます。したがって、ガットショットストレート・ドローのアウツは4枚となります。※アウツの数え方として、他のプレイヤーがアウツのカードを持っているケースは考慮しません。
オープンエンド・ストレートドローのアウツ
次に、3♡4♣のハンドを持っているプレイヤーがいます。フロップは2♡5♢8♡です。Aか6が落ちれば、ストレートが完成する状態です。このように、両端のどちらかが揃えばストレートが完成する状態を、オープンエンド・ストレートドローと呼びます。麻雀でいう、両面待ちですね。したがって、オープンエンド・ストレートドローのアウツは8枚となります。
フラッシュドローのアウツ
次に、プレイヤーがK♣4♣を持っていたとします。フロップが2♣T♣8♡だった場合、あと1枚♣が落ちればフラッシュが完成します。このような状態を、フラッシュドローと呼びます。フラッシュドローのアウツは残りの♣9枚なので、9枚となります。ただし、上記の状況では、Kが落ちたらトップペアとなり、勝率が高くなることから、アウツを3枚追加してもOKです。ボードよりも高い数字のカードを1枚持っていることを1オーバーと呼びます。1オーバーのアウツは3枚なので、フラッシュドローと合わせると合計12枚のアウツとなります。※動画では言及しておりません。
2オーバーのアウツ
次に、プレイヤーのハンドがA♡K♣で、フロップが2♠T♣8♡だったとします。ボードに落ちているカードよりも高い数字のカードを2枚持っていることから、このような状況を2オーバーと呼びます。2オーバーのアウツはKの3枚とAの3枚で合計6枚となります。
演習問題
それでは、上記の知識をもとに簡単な演習問題を出します。プレイヤーのハンドがK♢Q♢で、フロップがJ♠5♢T♢の場合、アウツは何枚でしょうか。
答え
ドローが複合的に絡んでいるので、少し難しいと思われるかもしれませんが、一つ一つ分解してみれば問題ありません。上記の状態は3つのドローが関連しております。
まず、オープンエンド・ストレートドローのアウツはAと9の計8枚になります。その次に、2オーバーのアウツはKとQの計6枚になります。最後に、フラッシュドローのアウツは9枚から上記のオープンエンド・ストレートドローとの重複を除き、7枚になります。よって、オープンエンド・ストレートフラッシュドロー+2オーバーのアウツは計21枚になることがわかります。
アウツを使った勝率の計算法
アウツの重要なポイントは、アウツを使って、現状の勝率を計算できることにあります。ここでは、アウツを使った勝率の計算方法を2つご紹介します。
1. シンプルに計算する方法
ここでは、見えているカードと見えていないカードを使って、勝率を計算します。フロップにて、あなたが見えているカードは、あなた自身のハンド2枚とフロップの3枚の計5枚のカードです。見えていないカードの枚数は、トランプ全体の52枚から見えているカード5枚を引いた47枚になります。よって、あなたのアウツが8枚だった場合、ターンであなたのアウツが落ちる確率は、8÷47×100=17%になります。リバーまでにアウツが落ちる確率は約2倍にしてあげれば求めることができます。
2. 2倍と4倍の法則
実は、上記の方法以上に、早く簡単に概算できる方法があります。それは、2倍と4倍の法則です。アウツの数に単純に2か4を掛けてあげれば、それが勝率になるという魔法のような法則になります。
ターンまでにアウツをドローする確率=アウツの数×2
リバーまでにアウツをドローする確率=アウツの数×4
あなたのアウツが8枚あったときに、ターンまでにあなたのアウツが落ちる確率は、8に2を掛けた16%が勝率になります。リバーまでにアウツが落ちる確率は、8に4を掛けた32%が勝率になるのです。これにより、勝率の計算がだいぶ楽になります。 2倍と4倍の法則 は、多くのポーカープレイヤーが用いている手法です。
2倍と4倍の法則の限界
ただし、2倍と4倍の法則は、アウツの枚数が少ない場合、精度は高いですが、アウツの枚数が多くなるにつれ、実際の勝率と乖離するので、アウツが多い場合は修正が必要です。上記の表をしっかりと確認しましょう。
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オッズとは
オッズとは、一般的に、ギャンブルなどにおいて自分の投資に対するリターンの予想配当率です。ここで、ポーカーにおけるオッズとは、ポットオッズのことを指します。ポットオッズの例を以下、示します。まずポットに$10あり、相手が$5ベットしたとき、あなたが必要な投資金額は$5のコールです。この勝負に勝つと、$5で計$20(=$10+$5+$5)のリターンが得られると考えられます。よって、ポットオッズは20÷5で4倍と計算できます。
オッズ= (ポット金額+相手のベット金額×人数+自分のコール金額)÷自分のコール金額
オッズの期待値の計算
オッズが高ければ、良いというわけではありません。よく競馬等でもオッズをメインで表示してプレイヤーを煽ってますが、一方ポーカーでは、勝率と組み合わせることによって、状況毎に投資判断を検討することができます。そして、この勝率こそ、アウツによって求めた数値であり、プレイヤーは計算機を持たずともその場で暗算することができるのです。それでは、計算方法をご紹介いたします。
オッズと勝率をかけ合わせた数値をオッズの期待値Eとここでは呼ぶことにします。すると、ひとつの方程式ができます。
E=オッズ×勝率
オッズの期待値Eが1より大きいのであればオッズに合う、1未満であればオッズに合わないといいます。※E=1のときは、「とんとん」です。
具体例
あなたはBTNで、ハンドは3♡4♣です。フロップのカードは2♡5♢8♡で、ポットは200あり、Aさんが50をベットしてきました。このとき、あなたのアクションはどのような判断をすべきでしょうか。
まず、フロップにてあなたは、オープンエンド・ストレートドローです。オープンエンド・ストレートドローのアウツは8枚なので、リバーまでにアウツをドローする確率は、2倍と4倍の法則を使うと約32%になります。次にオッズを求めます。あなたが必要なコールの金額は50なので、50で全体の300を得られることからオッズは6倍になります。よって、リバーまでプレイすることを前提とすると、オッズの期待値Eは、
E=6倍×0.32=1.92倍(>1.00倍)
となり、コールはオッズに合うことがわかります。このように、アウツとオッズを使うことによって、状況毎に、どのような判断を下すべきかを確率に基づいて合理的に導き出せるようになるのです。
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オッズ理論の心得
以上、アウツとオッズを理解し、正しい判断をする方法を学んできました。しかし、このオッズ理論を正しく使いこなすのは、そんなに簡単なことではありません。人間は感情を持っている生き物のひとつです。感情が理性を超えると、思わぬ判断をしてしまうことでしょう。そうならないためにも、オッズ理論の心得を3つ挙げておきます。
- その場の感情でプレイすることは、損失に繋がる。(ティルトモード)
- オッズ理論でプレイルールを確立すること。(投資の基本)
- オッズ理論を使って負けても、自分は正しい判断をしたと思うこと。
ポーカーにおいて感情的になった状態をティルトモードといいますが、 ティルトモードでプレイすることは、長期的にみると損失に繋がります。そうならないためにもオッズ理論で自分を抑制しましょう。そして、オッズ理論が自分のプレイルールになれば、一喜一憂せずにプレイすることができます。ルール作りは、投資の基本です。投資ルールがぶれると思わぬ事故に遭遇しますので、当分の間はオッズ理論通りにポーカーをプレイしましょう。中には、オッズ理論を使ったのに負けて、がっかりする人がいますが、それは間違っています。ポーカーは正しい判断をするゲームです。負けたことを悔やむよりも、長期的に正しい判断をしたことをまず褒めましょう。今回の負けは、今後9回続く勝ちの前の、たった1回の負けかもしれません。確率思考で、ポーカーというサバイバルゲームを楽しんで勝ち残ってください。