チェックコール|ポーカー戦術集
こんにちは。Youtubeでカジノちゃんねるを運営しておりますmuuuuuuと申します。今回は、ポーカーのノーリミット・ホールデムにおける戦術を紹介します。題材は「チェックコール」です。チェックコールは、無意識に実施している方が多いですが、ポーカーにおいて多く実施する戦術であることから間違った使い方をしていると長期的に損をし兼ねません。非常に重要な戦術ですので、意識的にプレイできるようになりましょう。是非、ご覧ください。
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目次
1. チェックコールとは
2. チェックコールの利用方法
3. チェックコールの例
チェックコールとは
チェックコールの定義は、あるベッティング・ラウンドで、あるプレイヤーがアウト・オブ・ポジション(OOP)でチェックし、他のプレイヤーがオープンした際に、アクションとしてコールを選択することです。ここで、OOPとは、ポジションがないような位置を指します。また、オープンとは、あるベッティング・ラウンドで初めてベットをする行為を指します。
具体例
あなたはSBで、ハンドは4♣3♡です。相手はBTNです。
フロップ($250):7♡5♢J♣
あなたはガットショット・ストレートドローですが、ドローする確率が小さいことから、相手の様子を伺うためにも、あなたはチェックを選択します。次に、BTNはベット$50でオープンします。これに対し、あなたのコールはオッズに合うため、コールを選択しました。これがチェックコールです。
ここでわかるように、チェックコールとは、主に弱いペアのときや、ドローを狙っているときに相手をトレースし、残りのストリートでハンドが改善することを目的としています。
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チェックコールの利用方法
チェックコールの定義を理解したら、次はチェックコールをどのように利用するかを理解しましょう。ここでは、相手がチェックコールしてきた場合と、自分がチェックコールする場合の利用方法について述べます。
相手がチェックコールをしてきた場合
先に述べたように、チェックコールとは、何かしらの狙いがあってのアクションです。相手がチェックコールをしてきた場合、相手がハンドと絡んでいることを念頭に置き、警戒しましょう。
対策例
- フロップでチェックコールされたので、ターンはチェックで返した。
- フロップでチェックコールされたので、ターンでは相手にオッズに合わないベットを仕掛けた。
自分がチェックコールを使う場合
チェックコールの使い方は、大きく分けて3通りあります。
- ①リスク回避
- ②チェックトラップ
- ③ブラフ
①は、先に述べたようなマージナルなハンドのときやドロー狙いのときに、相手の様子を伺うために、または願わくば無料で次のカードを見たいときに使うことを指します。 つまり、リスクを回避したいときになります。②は、強い役を完成したがチェックトラップを仕掛けるときです。つまり、自らオープンするよりも一度チェックを挟むことによって自分のハンドを「弱く見せられる」効果があります。③のブラフで用いる方法は、非常に難しい戦術です。ドロー目的でチェックコールをしたが、ドローに失敗した際、落ちたカードによってはブラフが有効になる場合があります。チェックコールで一度相手に警戒心を植え付けているので、リバーブラフが上手く成功する場合があるのです。つまり、二次的な利用にもチェックコールは使えるのですね。
チェックコールの例
チェックコールの例として、WSOP2016ファイナルテーブルの1ゲームを紹介します。プレイヤーはHOLZとSMITHで、すでにヘッズアップとなっております。チップリーダーはHOLZで、スタックは56Mを超えております。
プリフロップ
SMITHがBTNで、ハンドはQ7oです。SMITHはポット1100Kに対し、1500Kのレイズを仕掛けます。それに対して、HOLZはハンドKToでコールします。この時点の勝率は、SMITHが33%で、HOLZが66%です。
フロップ
フロップは、K♡・T♣・9♢です。なんとHOLZがKとTのヒットで、ツーペアを完成します。HOLZは、バリューを上げるためにチェックし、相手からのアクションを待ちます。すなわち、HOLZは自分がヒットしていないように見せるために、あえてチェックし、潜っているのです。これに対し、何もヒットしていないSMITHは、ベットをしてしまいます。ポット3200Kに対し、1800Kのベットです。まあまあのベットですね。当然、HOLZはコールします。チェックコールです。この時点でそれぞれの勝率は、SMITH17%、HOLZ82%です。
ターン
ターンは、7♠です。SMITHはここで、はじめてキッカーの7がヒットします。7は弱いですが、ヒットしていないよりかはましです。OOPのHOLZはここでも、チェックで潜ります。これに対し、SMITHは警戒し始めたのか、チェックで返します。ナイスチェックです。相手のチェックコールに対し、しっかりとチェックで返せております。フロップでチェックコールされたので、警戒するのも当然です。チェックコールは、チェックレイズに次ぐ警戒すべきアクションです。
リバー
リバーは、2♡です。ここで、HOLZが動きます。HOLZは、ターンをチェックで返されたため、リバーでのチェックはバリューを下げることにもつながります。HOLZはポット6800Kに対し、3900Kのベットを仕掛けます。これには、SMITHもこの表情です。
皆さんは、なぜSMITHがこのタイミングで笑っているのかわかりますでしょうか?ボトムである2でポット50%を超えるベットをしたからです。このアクションで考えられる可能性は、2つあります。
- 1. HOLZは、2のセットが完成した。
- 2. HOLZは、強いハンドを持っているがずっと潜っていた。
OOPで、2が落ちたタイミングでオープンすることは上記2つの可能性が濃厚となります。いずれにせよ、SMITHは勝てません。したがって、「騙したな?」という意味で笑っていたのでしょう。SMITHは、フォールドし、HOLZの勝利となりました。ナイス・フォールドです。ベットに違和感を持ったら、相手が潜っている証拠となります。皆さんもぜひ、活用してみてください。